2020-09-10 バタフライエフェクトを想像する午後 エッセイ 日々の破片 急に激しい雨が窓を叩く。 鳥や虫の鳴き声や街の雑音が遥かに遠ざかり、静寂が作り出される。 風が土草の薫りを含んで鼻孔を擽る。 時々、記憶にリンクされて、切ない一時が再現される。 雨上がりと共に街は動き出す。 揚羽蝶と黒揚羽が軽々と空を目指していく。 柔らかな風を想像して、いつか嵐に成長する過程を思い描く間に 私の心は癒されていることに気付く。 心は自由だ。想像は自由だ。