四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

衛生管理

 貝原益軒の養生訓は、江戸時代に流行った健康本である。養生訓の中では、身の周りの環境を清潔に保つこと、掃除することの重要性を掲げている。また、養生訓では、掃除をすることは、良い運動になるし、心を落ち着かせる効果もあるとも言っている。

 先月、我が家でも新しいコードレス掃除機を購入した。ちょっと気になった時に、さっと掃除機をかけられるように、使い勝手と性能が良いものを少し奮発して高い掃除機(ダイソン)を買った。こまめに掃除機をかける習慣がついてきた。

 衛生環境に気を遣うことは病気予防にも、心身の健康にも役立つ。これは日々の積み重ねであるから、すぐには効果を実感できないかもしれない。しかし、掃除をすると何となく、すぐに気分が良くなる。リモートワークの気分転換に最適だ。

 私は、数年前から職場の衛生管理者を担当している。衛生管理者になるためには資格を取得する必要がある(私の場合、第二種衛生管理者資格)。日頃から職場環境に気を配り、改善点を考えることが衛生管理者には求められる。コロナ禍の現在、今まで地味な存在であった衛生管理者が果たすべき役割の重要性は高まっていくであろう。

養生訓 (講談社学術文庫)