四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

隙間風の来訪

 緊急事態宣言が出て、街の静寂は早く訪れるようになった。車通りも普段より若干少ないように感じる。もしも、私が独りぼっちならば、孤独と不安に怯えているであろう。こんな時は、家族(パートナー)に感謝したくなる。今夜は時々突風が吹き抜けて、玄関ドアの隙間風が廊下を通り、リビングのドアを揺らして、窓を揺らす。どんなに閉じ籠っても、物理的な意味でも世界と繋がっている。私も貴方も独りじゃない。