四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

航空障害灯

都内の摩天楼を見渡せるホテルの高層階に泊まり、夜中夜景を眺めてみると

ビルの屋上に設置された航空障害灯が赤い明滅を繰り返しているのが目に付く。

何故かあの明滅を見る度に何とも言えない切ないような気持ちになる。

理由は分からない。私の詩情を刺激してくる。私にとってはエモい風景なのだ。

私は今、さいたまのオフィス街にあるマンションに住んでいるが、

航空障害灯は辛うじてリビングの窓から1ヶ所確認できる程度だ。

しかし、それをみても何も感じない。

あの何とも言えない気分を味わう為にはやはり都内に泊まるのに限る。

ある特別な感情・気分を噛みしめる為に宿泊するのだ。

いつの間には、これも私の趣味の1つになってしまっているようだ。