四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

2020-01-01から1年間の記事一覧

自由気まま

何かに忖度したり、気を遣い過ぎて、疲れてしまう日がある。 そんな状態に嫌気がさして、自分を責めたりしても意味がない。 何も解決しない。 たまには力を抜いて思うがままに、自由に物事を綴ったり、吐露してみて、明日からの活力が回復するならば、それが…

香水はモード切替えスイッチ

今年、「香水」という曲が流行った。香水と言えば、私は社会人になってからずっと愛用している。外出する時には1プッシュ。人に不快な感じを与えないように、軽く仄かに薫ればと思っている。愛用しているのは「BLEU DE CHANEL」。今のところ、会社や知り合…

君の経歴に興味なし

あるテーマでプレゼンする機会があった。 私はそのテーマに忠実に資料を作成し、プレゼンした。 聴く人に少しでも興味を持ってもらえるように努めた。 そして、他の人による同じテーマのプレゼンを拝聴した。 その人は全体時間の多くを「自己紹介」に費やし…

大地の筆先

鮮やかに黄色く葉を染めた銀杏の樹から、風が吹く度にヒラヒラと葉が降っている。 まるで、大地から突き出た筆のような形をしている大きな銀杏の樹だ。 リビングから見える景色には一体何種類の植物がいるのだろうか。 少なくとも、今この時期は全ての注目を…

デマの心理学

流言研究において、最も有名な古典は「デマの心理学(オルポート、ポストマン)」である。有名な公式「R(流言の広がりやすさ)=i(重要性)×a(曖昧さ)」を提言したのが本書である。 この「デマの心理学」はなかなか入手が難しい本で、高い値で取引されている。私…

許す

今年、某有名大型ネット通販サイトで買い物をして、2回、注文したものと違う商品が届いたことがあった。 いずれも、出品者側のミスであり、解決したのだが、注文していたものが届くのに倍以上の時間がかかってしまった。 そんな時、「ついてないな」って、…

白熱灯

私の書斎にはLED蛍光灯(3段階に明るさ調整可能)、LEDデスクスタンド、白熱灯の間接照明がある。夕方、仕事中に使うのは専ら白熱灯の間接照明である。 これは一人暮らしを始めた頃から10年以上使っている。当初はベッドサイドで使っていたものだ。白熱灯はLE…

会話の教科書

学生の頃、会話することが苦手であった。 何を話せば良いのか分からなかったのだ。 しかし、何を話せば良いかなんて考えることはナンセンスだ。 相手との関係の中で自然に会話が発生する。 何も考え過ぎないことだ。 しかし、言葉遣いやワードセンスはその人…

会議が増える

在宅勤務中は書斎で仕事をしている。 そして、夕方になると、リビングから夕陽を眺める。 少し癒されて、また書斎に向かう。 在宅勤務では、コミュニケーションが弱くなると言われているが、むしろ逆である。 在宅勤務になってから、会議が増えた。 物理的移…

無意味なランキングと〇〇大賞

住みたい街ランキング、都道府県の魅力度ランキング、世界の美しい顔ランキング、流行語大賞とは、誰がどのようにして決定しているのだろうか? 一体何人の人に調査をして決定しているのだろうか?そもそも調査しているのだろうか?明確な根拠が示されないま…

専門家の言葉

あらゆる専門家の言葉には力がある。 代表的なのは医者の言葉だ。 医者の言葉には重みがあり、心身ともに患者を癒す可能性を秘めている。 経験豊富なコンサルタントの言葉も依頼者の課題解決に大きく寄与する可能性を持つ。 己の中にある蓄積された知識と経…

理性なき場所

夜に繁華街を通る。飲み屋ではマスクをしない人々が大声でサッカー観戦を楽しんでいる。路上では缶ビールを片手にタバコを吸っている。飲んだり、吸ったりを交互に繰り返し、大声で話しをしている。その場所は路上喫煙禁止区域だ。酔っ払いが路上で大声でケ…

航空障害灯

都内の摩天楼を見渡せるホテルの高層階に泊まり、夜中夜景を眺めてみると ビルの屋上に設置された航空障害灯が赤い明滅を繰り返しているのが目に付く。 何故かあの明滅を見る度に何とも言えない切ないような気持ちになる。 理由は分からない。私の詩情を刺激…

腕時計

私の腕時計には秒針も短針も長針もない。 1メモリで10分、1日で1周する腕時計をしている。 正確な時間はスマホで分かる。腕時計をする意味があまりない。 秒針の音は私を追い込もうとする。 唯でさえ時間に追われた日常生活でせめて時計だけはゆったりと時間…

知識が基本

創造的、独創的なものを作り出すためには、基本的な知識が大前提となる。 何事も基本が大事である。 自分の才能という幻を過信して、堂々と振る舞っても土台がなければ、グラつき、揺れて躓く。 許された時間の中でしっかりと土台を固めるのだ。 日々、己の…

西日に暖まるトンボと蜂

私の家のリビングには東側・南側・西側に窓がある。 夕方になれば西日が差し込む。 西日を反射した窓の傍に赤蜻蛉と蜂が止まっていた。 夕方一時の暖の中、陽が沈む西へ向かい飛んでいった。 そんな静寂の赤い時間を把握できるのは書斎で仕事している故だ。 …

会議を壊す者

会議において、場の雰囲気を壊したり、自分中心に持っていく人に遭遇すると、心底気分が落ち込む。 和をもって協力し、課題解決に向けて全力でぶつかり合う会議なら良いが、会議を壊す者は、自己中心的に会議のイニシアティブを掌握しようとしてくる。 私は…

在宅勤務とトレーニング

在宅勤務の影響で筋力が低下した気がする。 しなやかに強靭な身体にするためにトレーニングを続ける必要がありそうだ。 筋力というよりは関節の可動域であったり、持久力であったり、柔軟な動きを可能にすることに重点を置いたら、筋トレというよりも、スト…

日々紅葉のブルーベリー

ベランダのブルーベリーの木が赤く紅葉し始めている。 1枚1枚、日々赤くなり、夕焼けの色を真似しているようである。 やがて、葉が落ちて、春に向けて新芽が黄緑の希望を描き出すであろう。

クリスマスの飾り

幼い頃、実家では季節のイベントに応じた飾り付けを多少していた。 例えば、クリスマスツリー。 一人暮らししていた頃も、ささやかだが、クリスマスっぽい飾り付けをしていた。 そして、結婚後もクリスマスの置物を玄関に飾ったり、小さなガラスのクリスマス…

興味の喪失

何かに興味を持っても、ふと全く興味を失う瞬間がある。 これはコントロールできない人の性質の1つである。 興味を失った物事に対しては距離を置くことでまた興味を回復させることができる可能性がある。 対象の物事に対して、何か義務があるならば、いずれ…

仕事で成長

啓蒙的な道徳的な綺麗ごとを書きたいのではない。しかし、仕事を通じて自分の能力を強化し、成長することができたら、それは非常に幸福なことである。 私はIT関連の仕事をしているが、所謂プログラマーではない。機密扱いの情報もあり、詳しく仕事内容を説明…

読書カテゴライズ(6)自己啓発的な読書

自己啓発とは、自発的に自分自身の成長を図ることである。自分自身の成長とは、知的な成長や精神的な成長である。困難にぶつかり、悩み苦しむ時、生き延びるためには、成長が必要である。 本はそんな成長に大きく寄与する。肉体的な成長には運動。精神的な成…

読書カテゴライズ(5)娯楽としての読書

何の為に読書するのか。大半の人が楽しむために本を読むのだろう。 想像力を膨らませ、世界を脳内に展開させる。文字情報からオリジナルの世界を想像(もしくは創造)する。これは人間、しかも識字を前提とした人間の特権である。 私は小説をあまり読まない…

読書カテゴライズ(4)知的好奇心からの読書

大抵の人間には知識欲というものがある。物事を知りたいという欲求は生物界においては人間特有のものだろう。知識というと、どうしても勉強と同義と捉えがちだが、所謂お勉強だけが知識ではない。自分が興味を持った事物に対して、知りたいと思えば、それが…

読書カテゴライズ(3)叙情的な読書

幼い頃から、詩を創作している。そして、恥ずかし気もなく、私は詩の創作という事実、趣味を公言している。過去にはHPで作品を公開していたが、今は非公開としている。 そんな詩の創作に繋がる読書を、私は叙情的な読書と呼んでいる。つまり、詩情を搔き立て…

読書カテゴライズ(2)ライフワークとしての読書

現在の私のライフワークは「流言研究」である。 世の中に度々出現しては消えるデマ・フェイクニュースに伴う風評被害やパニックに興味を持つようになり、関連する書籍を読み漁っている。 ライフワークとしての読書において、目的は研究であるから、最終的に…

読書カテゴライズ(1)5分類

私の趣味は読書。趣味というよりは生活の一部であると言える。 大体10冊程度を同時進行で読んでいて、常に飽きないようにと工夫している。 多い時で年間100冊程度。決して読むスピードは早くない。むしろ遅い。 私の読書の傾向について、カテゴリーしてみた…

コントラスト咲き

金木犀が散った後、遅れて数輪小さく咲いた。 香りは無いが、茶色く縮んだ先輩達の中、存在感を示している。 闇あって、光あり。カスミソウあって、薔薇あり。 群衆の中、数多の物語があれど、比較の中で存在感を示すことができる。 早く咲くか?遅く咲くか?…

出社

直近4か月、出社は月に1回程度であったが、今月から週に1回は出社することになった。まだまだ、都内のコロナ感染者は多い。出社しなくても仕事が回っているにも関わらず、出社しなければならないのは若干納得できない。 確かに対面で打ち合わせすることは、…