四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

金木犀

日々、ベランダの金木犀の花の蕾が変化し続けている。 そして、ベランダから見下ろした道路の向こう側にも金木犀が見える。 日本には雄株しか存在しないらしい。 小さな花の存在感のある香り。 謙虚なのに気高い印象。 鮮やかな橙がベランダで薫るのが楽しみ…

今ここ

目の前のことに全力で集中することは力である。 今ここに集中して、全ての能力を捧げることは素晴らしい。 冷静さを維持し続けることは素敵なことだ。 いつだって冷静に物事に取り組めたら幸せだと思う。 今日だって、集中力を阻害する雑念や外敵と私は闘っ…

資格試験の心構え

本日、また新たな資格を取得した。 とは言っても、それほど難易度が高い資格ではない。 資格試験を取り続けることは、いつの間にか私の趣味のようなものになっている。 私には資格試験勉強に関して、1つのポリシーがある。 それは、合格点を取るのではなく…

理性を奪うものを憎む

理性を奪うもの。感情の爆発。制御の低下。 それらを助長するものの1つがアルコール。 下戸である私はアルコールが憎い。 飲み会で理性を失い奇行に興じる人を見ると萎える。 そんなわけで、私自身はもう10年以上、アルコールを口にしていない。 飲み会も約3…

数値に騙されてはならない

世の中には数値が溢れている。アンケートや測定から取得したデータを統計的手法で集計・算出・分析された数値は世間の人々に提示される。 そして、情報の発信者は自分の主張を補完するような数値データを示しながら、いかに自分の主張が正しいかを強調する。…

滑舌の問題

滑舌が悪いと仕事の上で非常に困る。 どのような仕事でもコミュニケーションは大事である。 円滑なコミュニケーションを阻害するものが滑舌の悪さである。 また、滑舌が悪いと聞く人に不安を与えたり、イライラさせたりする。 身体的な事情で滑舌が悪いのは…

思想・主張を込めぬ

政治的、宗教的な思想・主張を込めて、何かを表現することを私は好まない。 しかし、無意識に自分が持っている思想が文章に顕現されることは否めない。 何かを伝えたければ、必ず発信者の主張が顔を覗かせる。 それでも、強く自分の表現手段の中に政治色・宗…

資格

社会人になってから、数多くの資格を取得した。 しかし、直接的に仕事に役立っている資格は少ない。 しかも、仕事時間以外で勉強する必要があり、なかなか大変である。 「とある資格がないと業務に携わることができない」といった免許的な性質の資格であれば…

全てはその人が投影される

長年、サラリーマンをやってきて思う。 例え、ゴリゴリのビジネス文書であっても、その作成者のセンスが何かしらの形で投影されるということ。 どんなに客観的な事実を書き連ねたとしても、その順番であったり、節々の言語表現に作成者の想いやスキル、人生…

流星群の夜

ある夏の日、北軽井沢。 夜中に布を敷いて寝転び、満点の星空を見上げる。 流星群を眺めながら、願い事を連発する。 欲張りな私はその内、幾つの夢を叶えられたであろうか。 絵に描いたような青春の場面は今でも私の宝物である。 隣にいた君は、あいつは、皆…

バタフライエフェクトを想像する午後

急に激しい雨が窓を叩く。 鳥や虫の鳴き声や街の雑音が遥かに遠ざかり、静寂が作り出される。 風が土草の薫りを含んで鼻孔を擽る。 時々、記憶にリンクされて、切ない一時が再現される。 雨上がりと共に街は動き出す。 揚羽蝶と黒揚羽が軽々と空を目指してい…

生きて

生きていて欲しい。生きていれば、何とかなる。 お世話になった人がこの地上から旅立って行ってしまうことは辛い。 この辛い想いが私のエゴだとしても、唯願うのは「生きていて欲しい。」 それだけなのだ。 不可逆的時間、事実の中でも、叶わぬ願いを止めら…

日々を詩にする

何気ない日々は詩である。 毎日、働き、考え、苦しみ、喜び、眠り。 その中で自分というフィルターを介して世界を捉える。 これを言葉で表現してみて、たとえ使い古された言葉になったとしても、 その言葉の配列はあなたにしか作り出せない。 日々の想いを綴…

蝉の移ろい

ヒグラシが夕暮れを神秘的に染める。 アブラゼミが太陽と遊ぶ。 ミンミンゼミが樹々を泳ぐ。 ツクツクボウシが幕を引く。

いずれにしても苦悩は付き纏う

暇になると不安になる。 忙しくなると苦しくなる。 1人になると寂しくなる。 大勢でいると馴れ合いにうんざりする。 どのような状態であっても、苦悩からは逃れられない。

ヤモリ

家の前、マンション廊下にヤモリがいた。 スマホで写真を撮り、写りを確認した刹那、姿が消えた。 白い壁に黒い影、煙のように消えた。 どこにもいない。 ヤモリがいた事実を疑ってスマホ画面を見ると、しっかり写っている。 小さな忍者は確かにいたのだ。