四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

事実に立ち向かう

 事実とは人によっては違う様相を見せる。人によって、何が事実であるかは異なる。オルタナティブファクトだ。全てがオルタナティブであるとすれば、真の純粋な意味での事実とは何かということになる。不本意であるが、多くの人が事実と認める事を事実であると定義するならば、明らかに事実と異なることでも事実となり得るということだ。色々と考えると全てが虚構であり、幻であるという厭世的な絶望感に襲われそうになるが、逃げてはいけない。

 例え、自分の軸で見た時に、己の正義に反する事が事実として、自分の前に立ちはだかっても冷静に考えることだ。柔軟に、でも、自分の真の軸はブレさせないで、立ち向かうのだ。これは戦うということではない。障壁や課題をいかにして克服するかということだ。

天邪鬼が流行に乗る

 2020年から始まって、今も私は在宅勤務を続けている。昨年、ほぼ毎日出社したのは、1月と6月のみ。在宅勤務中、本当に集中力を要する調査や資料作成時と、オンライン会議の時以外は、ラジオを小音量で聴きながら仕事をしている。その影響で、2020年のヒット曲にはそれなりに詳しくなった。わりとどのアーティストの曲も好きなものが多かったが、特に心地良く感じたのは「YOASOBI」の曲である。常に数曲が、ベスト20位にランクインされていて、YOASOBIの曲が流れる度につい聴き入ってしまった。YOUTUBEでも何度も聴いていたのだが、そんな影響もあって、CDも購入した。

 基本的に流行ものに乗っかることに対して、抵抗感を持つ私は、所謂、流行に対する天邪鬼的な性質を持つ人間である。本来ならば、流行に乗ることを良しとしないのだが、こればかりは心地よさに任せて時流に乗ってみた。完全生産限定盤を購入。歌詞カード(バインダー式)のアートデザインも素敵で期待以上であった。

 もしかすると、私は自分で思うほど、天邪鬼ではないのかもしれない。

【店舗限定特典あり】THE BOOK(完全生産限定盤)(YOASOBI 特製バインダー用オリジナルインデックス(T ver.)付)

真夜中にシサク

真夜中、眠りつくまで、文章を書き綴っている。特に生産的で希望溢れる言葉を紡ぎ出せるわけではない。思いつくままに唯書き綴って、脈略の有るような無いような、責任の伴わない文章を書くことは実に楽しい。普段、仕事においては、目的に即した伝わる論理的な文章、所謂「正しい文章」を書くことが求められる。それはそれで、楽しいのであるが、何の為でもなく、自分の思考の思いつくままに書くことは、まさに遊びであり、ある瞬間を自分のフィルターで描き出すことである。これは自分にとって、ある瞬間を掌握したような、小さな世界を作り出したような、錯覚に酔える贅沢な時間である。無目的にして、自分にとっては有意義な時間なのである。

流言研究

2018年のこと。ふと、思い立って「流言」や「デマ」「うわさ」について、詳しく知りたくなり、関連する書籍を読み漁るようになった。

きっかけは思い出せない。ただ、ふと思い立ってという表現がしっくりくる。

そして、2020年、コロナ禍において、「トイレットペーパー騒動」が発生した。

これはデマが作り出した騒動。改めて、デマの恐ろしさを知り、益々、デマや流言について知りたくなった。

しかし、「デマ」と「流言」と「うわさ」は似ているが、厳密には意味が異なる。

その定義は研究者、書籍によって微妙に異なっている。

なお、私は以下のように定義している。

・うわさ=確度が低い(根拠が不明確な)情報

・流言=うわさの内(真実・虚偽に関係なく)、社会的影響を及ぼすもの

・デマ=うわさの内、事実と異なるもの

・ゴシップ=うわさの内(真実・虚偽に関係なく)、影響範囲が個人レベル(但し、対象が著名人の場合は個人レベルに留まらない場合がある)に限られているもの

この他にも「フェイクニュース」「誤報」「プロパガンダ」「陰謀論」「都市伝説」等、流言研究を進める上で深く考えなければならない概念、事象はある。

しっかりと、あくまで趣味の範囲ではあるが、論文(もしくはレポート)という形でまとめてみたいと考えている。

このブログではその思考の断片を時々、書いていけたらと考えている。

自由気まま

何かに忖度したり、気を遣い過ぎて、疲れてしまう日がある。

そんな状態に嫌気がさして、自分を責めたりしても意味がない。

何も解決しない。

たまには力を抜いて思うがままに、自由に物事を綴ったり、吐露してみて、明日からの活力が回復するならば、それが解決手段に違いない。

自分が直面する日々の問題を具体的に晒して、誰かに迷惑をかけるつもりはない。

そこまで、自意識過剰でもないし、それなりのモラルも持ち合わせている。

でも、今はストレス発散という名の下に叫ぶ代わりに、ここで発散したい気分だ。

しかし、止めておこう。この場所は言葉のトイレではないのだから。

香水はモード切替えスイッチ

今年、「香水」という曲が流行った。香水と言えば、私は社会人になってからずっと愛用している。外出する時には1プッシュ。人に不快な感じを与えないように、軽く仄かに薫ればと思っている。愛用しているのは「BLEU DE CHANEL」。今のところ、会社や知り合いで同じ香水を愛用している人に出会ったことはない。

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私にとって、香水とはファッションの1つであり、気分を自宅モードから外出モードへと切り替えるスイッチである。今年は在宅勤務が多く、香水をつける機会が少なかった。しかし、気が緩みそうな時に、在宅でも香水をつけている。

君の経歴に興味なし

あるテーマでプレゼンする機会があった。

私はそのテーマに忠実に資料を作成し、プレゼンした。

聴く人に少しでも興味を持ってもらえるように努めた。

そして、他の人による同じテーマのプレゼンを拝聴した。

その人は全体時間の多くを「自己紹介」に費やしていた。

つまり、自己アピールに努めていたと言える。

私は採用面接で面接官をさせられているような気分になった。

例えそのプレゼンの場が、自己アピールのチャンスであったとしても、テーマに忠実であるべきだと、私は考えている。

家族、恋人同士、友人だけの場なら時には経歴を語るのもありかもしれない。

仕事関連の場では良い意味でドライでありたい。

相手に有意義な時間を提供すべきだ。

自己紹介はほどほどに。