四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

2020-01-01から1年間の記事一覧

悩みある日々

生きることに悩みは付き物である。 悩みのない人生はつまらない。 悩みは仮想敵でも試練でもない。 思考する人間にとってはあらゆることは悩みに繋がる。 生きることは悩むことである。 悩み以上に楽しみが生きることには付き纏う。 生きることは楽しい。 そ…

梟コレクター

幼い頃から、身近にフクロウの置物が飾られていた。 それから、何となくフクロウのフォルムが好きになり、今となっては、ちょっとしたフクロウグッズコレクターになってしまった。 リビングのクッション、寝具、コースター、フクロウ関連本、絵画、フクロウ…

赤く咲く

古本屋に向かう途中の線路脇に 赤い壁のマンション前の駐車場の隅に 大学の裏門入口傍に あの赤い花は咲いていた。 ヒガンバナ・曼珠沙華

V系は自由度が高い

私が好きな音楽ジャンルは何かと聞かれたら、間違いなく「ヴィジュアル系」と答えるであろう。 興味がない人からすれば、色々と誤解のある音楽ジャンルであると思う。 見た目だけ重視で音楽性は低いとか思っている人もいるかもしれない。 しかし、それは違う…

秋薫

季節の仲介者。 ベランダの金木犀が開花した。 夜風に乗って秋の香りが部屋に入ってくる。 秋の夜長は癒される。

金木犀

日々、ベランダの金木犀の花の蕾が変化し続けている。 そして、ベランダから見下ろした道路の向こう側にも金木犀が見える。 日本には雄株しか存在しないらしい。 小さな花の存在感のある香り。 謙虚なのに気高い印象。 鮮やかな橙がベランダで薫るのが楽しみ…

今ここ

目の前のことに全力で集中することは力である。 今ここに集中して、全ての能力を捧げることは素晴らしい。 冷静さを維持し続けることは素敵なことだ。 いつだって冷静に物事に取り組めたら幸せだと思う。 今日だって、集中力を阻害する雑念や外敵と私は闘っ…

資格試験の心構え

本日、また新たな資格を取得した。 とは言っても、それほど難易度が高い資格ではない。 資格試験を取り続けることは、いつの間にか私の趣味のようなものになっている。 私には資格試験勉強に関して、1つのポリシーがある。 それは、合格点を取るのではなく…

理性を奪うものを憎む

理性を奪うもの。感情の爆発。制御の低下。 それらを助長するものの1つがアルコール。 下戸である私はアルコールが憎い。 飲み会で理性を失い奇行に興じる人を見ると萎える。 そんなわけで、私自身はもう10年以上、アルコールを口にしていない。 飲み会も約3…

数値に騙されてはならない

世の中には数値が溢れている。アンケートや測定から取得したデータを統計的手法で集計・算出・分析された数値は世間の人々に提示される。 そして、情報の発信者は自分の主張を補完するような数値データを示しながら、いかに自分の主張が正しいかを強調する。…

滑舌の問題

滑舌が悪いと仕事の上で非常に困る。 どのような仕事でもコミュニケーションは大事である。 円滑なコミュニケーションを阻害するものが滑舌の悪さである。 また、滑舌が悪いと聞く人に不安を与えたり、イライラさせたりする。 身体的な事情で滑舌が悪いのは…

思想・主張を込めぬ

政治的、宗教的な思想・主張を込めて、何かを表現することを私は好まない。 しかし、無意識に自分が持っている思想が文章に顕現されることは否めない。 何かを伝えたければ、必ず発信者の主張が顔を覗かせる。 それでも、強く自分の表現手段の中に政治色・宗…

資格

社会人になってから、数多くの資格を取得した。 しかし、直接的に仕事に役立っている資格は少ない。 しかも、仕事時間以外で勉強する必要があり、なかなか大変である。 「とある資格がないと業務に携わることができない」といった免許的な性質の資格であれば…

全てはその人が投影される

長年、サラリーマンをやってきて思う。 例え、ゴリゴリのビジネス文書であっても、その作成者のセンスが何かしらの形で投影されるということ。 どんなに客観的な事実を書き連ねたとしても、その順番であったり、節々の言語表現に作成者の想いやスキル、人生…

流星群の夜

ある夏の日、北軽井沢。 夜中に布を敷いて寝転び、満点の星空を見上げる。 流星群を眺めながら、願い事を連発する。 欲張りな私はその内、幾つの夢を叶えられたであろうか。 絵に描いたような青春の場面は今でも私の宝物である。 隣にいた君は、あいつは、皆…

バタフライエフェクトを想像する午後

急に激しい雨が窓を叩く。 鳥や虫の鳴き声や街の雑音が遥かに遠ざかり、静寂が作り出される。 風が土草の薫りを含んで鼻孔を擽る。 時々、記憶にリンクされて、切ない一時が再現される。 雨上がりと共に街は動き出す。 揚羽蝶と黒揚羽が軽々と空を目指してい…

生きて

生きていて欲しい。生きていれば、何とかなる。 お世話になった人がこの地上から旅立って行ってしまうことは辛い。 この辛い想いが私のエゴだとしても、唯願うのは「生きていて欲しい。」 それだけなのだ。 不可逆的時間、事実の中でも、叶わぬ願いを止めら…

日々を詩にする

何気ない日々は詩である。 毎日、働き、考え、苦しみ、喜び、眠り。 その中で自分というフィルターを介して世界を捉える。 これを言葉で表現してみて、たとえ使い古された言葉になったとしても、 その言葉の配列はあなたにしか作り出せない。 日々の想いを綴…

蝉の移ろい

ヒグラシが夕暮れを神秘的に染める。 アブラゼミが太陽と遊ぶ。 ミンミンゼミが樹々を泳ぐ。 ツクツクボウシが幕を引く。

いずれにしても苦悩は付き纏う

暇になると不安になる。 忙しくなると苦しくなる。 1人になると寂しくなる。 大勢でいると馴れ合いにうんざりする。 どのような状態であっても、苦悩からは逃れられない。

ヤモリ

家の前、マンション廊下にヤモリがいた。 スマホで写真を撮り、写りを確認した刹那、姿が消えた。 白い壁に黒い影、煙のように消えた。 どこにもいない。 ヤモリがいた事実を疑ってスマホ画面を見ると、しっかり写っている。 小さな忍者は確かにいたのだ。

大学時代の思い出

大学1年、2年の頃、教養科目として、哲学系の授業をいくつも受講していた。 その中で、村上恭一先生は、妙に印象に残っている。 目を瞑り、やや天を仰いで、例えばヘラクレイトスについて語っている時の表情を 神々しく感じたものだ。 最近、村上先生の著書…

真夏の来訪者たち

ある夏の日、朝、蝉がベランダに飛来してきた。 鳴き声を期待したが、静かに止まったままだ。 メスなのだろう。 ある夏の日、昼、カマキリがベランダに飛来してきた。 青空を背景に重力に逆らいベランダの天井を歩いていた。 何でもない風景だが、数少ない我…

随筆は詩である

最近、寺田寅彦の随筆にはまっている。文章が美しい。 まさに詩と捉えても問題ないと私は考えている。 岩波の「寺田寅彦全随筆(全6巻)」を購入した。 振り仮名が無く、旧字体で書かれているため、読むのに多少時間がかかるが、 それもまた楽しい。

ブルーベリー

ベランダのブルーベリーが食べごろになりつつあり、収穫している。 ヨーグルトに入れて食べる。 ヨーグルトの酸味を超えて、味覚に訴えてくる。 自分で育てたものを食べることは楽しい。

悩まずにやる

仕事で悩んでいる時間が発生すると、その時間分の作業時間が減る。 私にとって、作業時間とは資料(顧客説明資料・調査分析・設計書・マニュアル等)を作成する時間である。 考えるということと悩むということは似ているようで全く異なる。 考える中で行き詰ま…

冷静さに欠く

ついていないことが続いたり、心が折れそうになることが続いたりして、気持ちが激しく落ち込む時がある。そして、普段なら冷静に判断し行動できるはずなのに、冷静さに欠く行動をとってしまい、更に気分が落ち込む。負のスパイラルに落ち込み、全てが改善さ…

そしてまた在宅勤務

先月は出社していた。 そして、今週からまた在宅勤務が始まった。 仕事量もやり方も大きくは変わらない。 ただ、対面で同僚と話ができないだけだ。 しかし、何か仕事にやり辛さを感じてしまう。 これは仕事におけるコミュニケーションが必要最低限になりがち…

漫画を読む

幼い頃、私は漫画をほとんど読まなかった。 特に深い意味はなく、正直興味がなかっただけの話である。 高校生のころ、マスターキートンにはまった。 そして、大人になり、フェアリーテイルにはまった。 そして、最近アニメを観て、つい大人買いしたのが「イ…

五足の靴

紀行文というものについて、私は芥川龍之介と木下杢太郎が書いたものしか読んだことがない。本書、『五足の靴』は、与謝野鉄幹、平野萬里、北原白秋、吉井勇、太田正雄(木下杢太郎)によって、書かれた紀行文である。 特に好きなのは「(二十三)柳河」「(…