四条エイジ随筆選

詩人・流言研究家・IT Editor・ITコンサルタント・コンプライアンスオフィサーが自由気ままに書き綴る随筆選。

エッセイ

白熱灯

私の書斎にはLED蛍光灯(3段階に明るさ調整可能)、LEDデスクスタンド、白熱灯の間接照明がある。夕方、仕事中に使うのは専ら白熱灯の間接照明である。 これは一人暮らしを始めた頃から10年以上使っている。当初はベッドサイドで使っていたものだ。白熱灯はLE…

会議が増える

在宅勤務中は書斎で仕事をしている。 そして、夕方になると、リビングから夕陽を眺める。 少し癒されて、また書斎に向かう。 在宅勤務では、コミュニケーションが弱くなると言われているが、むしろ逆である。 在宅勤務になってから、会議が増えた。 物理的移…

無意味なランキングと〇〇大賞

住みたい街ランキング、都道府県の魅力度ランキング、世界の美しい顔ランキング、流行語大賞とは、誰がどのようにして決定しているのだろうか? 一体何人の人に調査をして決定しているのだろうか?そもそも調査しているのだろうか?明確な根拠が示されないま…

専門家の言葉

あらゆる専門家の言葉には力がある。 代表的なのは医者の言葉だ。 医者の言葉には重みがあり、心身ともに患者を癒す可能性を秘めている。 経験豊富なコンサルタントの言葉も依頼者の課題解決に大きく寄与する可能性を持つ。 己の中にある蓄積された知識と経…

航空障害灯

都内の摩天楼を見渡せるホテルの高層階に泊まり、夜中夜景を眺めてみると ビルの屋上に設置された航空障害灯が赤い明滅を繰り返しているのが目に付く。 何故かあの明滅を見る度に何とも言えない切ないような気持ちになる。 理由は分からない。私の詩情を刺激…

腕時計

私の腕時計には秒針も短針も長針もない。 1メモリで10分、1日で1周する腕時計をしている。 正確な時間はスマホで分かる。腕時計をする意味があまりない。 秒針の音は私を追い込もうとする。 唯でさえ時間に追われた日常生活でせめて時計だけはゆったりと時間…

知識が基本

創造的、独創的なものを作り出すためには、基本的な知識が大前提となる。 何事も基本が大事である。 自分の才能という幻を過信して、堂々と振る舞っても土台がなければ、グラつき、揺れて躓く。 許された時間の中でしっかりと土台を固めるのだ。 日々、己の…

会議を壊す者

会議において、場の雰囲気を壊したり、自分中心に持っていく人に遭遇すると、心底気分が落ち込む。 和をもって協力し、課題解決に向けて全力でぶつかり合う会議なら良いが、会議を壊す者は、自己中心的に会議のイニシアティブを掌握しようとしてくる。 私は…

クリスマスの飾り

幼い頃、実家では季節のイベントに応じた飾り付けを多少していた。 例えば、クリスマスツリー。 一人暮らししていた頃も、ささやかだが、クリスマスっぽい飾り付けをしていた。 そして、結婚後もクリスマスの置物を玄関に飾ったり、小さなガラスのクリスマス…

興味の喪失

何かに興味を持っても、ふと全く興味を失う瞬間がある。 これはコントロールできない人の性質の1つである。 興味を失った物事に対しては距離を置くことでまた興味を回復させることができる可能性がある。 対象の物事に対して、何か義務があるならば、いずれ…

仕事で成長

啓蒙的な道徳的な綺麗ごとを書きたいのではない。しかし、仕事を通じて自分の能力を強化し、成長することができたら、それは非常に幸福なことである。 私はIT関連の仕事をしているが、所謂プログラマーではない。機密扱いの情報もあり、詳しく仕事内容を説明…

読書カテゴライズ(6)自己啓発的な読書

自己啓発とは、自発的に自分自身の成長を図ることである。自分自身の成長とは、知的な成長や精神的な成長である。困難にぶつかり、悩み苦しむ時、生き延びるためには、成長が必要である。 本はそんな成長に大きく寄与する。肉体的な成長には運動。精神的な成…

読書カテゴライズ(5)娯楽としての読書

何の為に読書するのか。大半の人が楽しむために本を読むのだろう。 想像力を膨らませ、世界を脳内に展開させる。文字情報からオリジナルの世界を想像(もしくは創造)する。これは人間、しかも識字を前提とした人間の特権である。 私は小説をあまり読まない…

読書カテゴライズ(4)知的好奇心からの読書

大抵の人間には知識欲というものがある。物事を知りたいという欲求は生物界においては人間特有のものだろう。知識というと、どうしても勉強と同義と捉えがちだが、所謂お勉強だけが知識ではない。自分が興味を持った事物に対して、知りたいと思えば、それが…

読書カテゴライズ(3)叙情的な読書

幼い頃から、詩を創作している。そして、恥ずかし気もなく、私は詩の創作という事実、趣味を公言している。過去にはHPで作品を公開していたが、今は非公開としている。 そんな詩の創作に繋がる読書を、私は叙情的な読書と呼んでいる。つまり、詩情を搔き立て…

読書カテゴライズ(2)ライフワークとしての読書

現在の私のライフワークは「流言研究」である。 世の中に度々出現しては消えるデマ・フェイクニュースに伴う風評被害やパニックに興味を持つようになり、関連する書籍を読み漁っている。 ライフワークとしての読書において、目的は研究であるから、最終的に…

読書カテゴライズ(1)5分類

私の趣味は読書。趣味というよりは生活の一部であると言える。 大体10冊程度を同時進行で読んでいて、常に飽きないようにと工夫している。 多い時で年間100冊程度。決して読むスピードは早くない。むしろ遅い。 私の読書の傾向について、カテゴリーしてみた…

コントラスト咲き

金木犀が散った後、遅れて数輪小さく咲いた。 香りは無いが、茶色く縮んだ先輩達の中、存在感を示している。 闇あって、光あり。カスミソウあって、薔薇あり。 群衆の中、数多の物語があれど、比較の中で存在感を示すことができる。 早く咲くか?遅く咲くか?…

出社

直近4か月、出社は月に1回程度であったが、今月から週に1回は出社することになった。まだまだ、都内のコロナ感染者は多い。出社しなくても仕事が回っているにも関わらず、出社しなければならないのは若干納得できない。 確かに対面で打ち合わせすることは、…

悩みある日々

生きることに悩みは付き物である。 悩みのない人生はつまらない。 悩みは仮想敵でも試練でもない。 思考する人間にとってはあらゆることは悩みに繋がる。 生きることは悩むことである。 悩み以上に楽しみが生きることには付き纏う。 生きることは楽しい。 そ…

梟コレクター

幼い頃から、身近にフクロウの置物が飾られていた。 それから、何となくフクロウのフォルムが好きになり、今となっては、ちょっとしたフクロウグッズコレクターになってしまった。 リビングのクッション、寝具、コースター、フクロウ関連本、絵画、フクロウ…

赤く咲く

古本屋に向かう途中の線路脇に 赤い壁のマンション前の駐車場の隅に 大学の裏門入口傍に あの赤い花は咲いていた。 ヒガンバナ・曼珠沙華

今ここ

目の前のことに全力で集中することは力である。 今ここに集中して、全ての能力を捧げることは素晴らしい。 冷静さを維持し続けることは素敵なことだ。 いつだって冷静に物事に取り組めたら幸せだと思う。 今日だって、集中力を阻害する雑念や外敵と私は闘っ…

資格試験の心構え

本日、また新たな資格を取得した。 とは言っても、それほど難易度が高い資格ではない。 資格試験を取り続けることは、いつの間にか私の趣味のようなものになっている。 私には資格試験勉強に関して、1つのポリシーがある。 それは、合格点を取るのではなく…

理性を奪うものを憎む

理性を奪うもの。感情の爆発。制御の低下。 それらを助長するものの1つがアルコール。 下戸である私はアルコールが憎い。 飲み会で理性を失い奇行に興じる人を見ると萎える。 そんなわけで、私自身はもう10年以上、アルコールを口にしていない。 飲み会も約3…

数値に騙されてはならない

世の中には数値が溢れている。アンケートや測定から取得したデータを統計的手法で集計・算出・分析された数値は世間の人々に提示される。 そして、情報の発信者は自分の主張を補完するような数値データを示しながら、いかに自分の主張が正しいかを強調する。…

滑舌の問題

滑舌が悪いと仕事の上で非常に困る。 どのような仕事でもコミュニケーションは大事である。 円滑なコミュニケーションを阻害するものが滑舌の悪さである。 また、滑舌が悪いと聞く人に不安を与えたり、イライラさせたりする。 身体的な事情で滑舌が悪いのは…

思想・主張を込めぬ

政治的、宗教的な思想・主張を込めて、何かを表現することを私は好まない。 しかし、無意識に自分が持っている思想が文章に顕現されることは否めない。 何かを伝えたければ、必ず発信者の主張が顔を覗かせる。 それでも、強く自分の表現手段の中に政治色・宗…

全てはその人が投影される

長年、サラリーマンをやってきて思う。 例え、ゴリゴリのビジネス文書であっても、その作成者のセンスが何かしらの形で投影されるということ。 どんなに客観的な事実を書き連ねたとしても、その順番であったり、節々の言語表現に作成者の想いやスキル、人生…

流星群の夜

ある夏の日、北軽井沢。 夜中に布を敷いて寝転び、満点の星空を見上げる。 流星群を眺めながら、願い事を連発する。 欲張りな私はその内、幾つの夢を叶えられたであろうか。 絵に描いたような青春の場面は今でも私の宝物である。 隣にいた君は、あいつは、皆…